2005年6月13日 上海より緊急報告!!
先日、皆様にご紹介しました「國興二胡」の第2弾として、
7月上旬を予定に動いておりました当社社長 増田より上海から緊急連絡が入りました。
なんと!「6月1日よりCITESの申請は全て北京でしか、受付ないことになった。」と言うのです。
詳細は、現在調査中ですが、取り急ぎ中国(特に上海・蘇州など)に旅行を計画されている方十分に気をつけてください。
緊急報告!!中国楽器・二胡事情
とうとう中国国内でも、二胡の蛇皮が規制される!!
中国のWTO加盟後、時間の問題と思われていた、サイテスによる、二胡が使用する蛇皮の規制強化が始まった。(担当官庁は、林業局)、来年1月からは、林業局の発行するナンバー付のシールの貼っていない(又、許可証の付いていない)製品は、店頭で販売することができなくなる。
又、そのシールと許可証を申請するにしても、その前に正式に、メーカーとしての登録が必要だ。しかし、今の時点で登録しているのは、未だ17社のみ。ほとんどの小メーカーは登録を渋っている。何故か?事情はこうだ。 今まで使われてきた蛇皮のほとんどが、正式に輸入された物ではなく、東南アジアから密輸で入ってきた物で登録によって、在庫量や使用量が明るみに出てしまうことを恐れているのだ。(それに、生産量が明らかになれば、売り上げも見え易く、税金逃れも難しくなる。)
しかし、来年1月からは、そうも言っていられなくなる。だんだん事情が分かってくるにつれて、未登録メーカーも、ここへ来て慌てて登録の方向へ動き始めている。(先日、蘇洲・無錫と回ってみて、その辺の空気をひしひしと肌で感じてきた。)
未だよく分からないのは、登録したからと言って、どの位の量(数)の許可証が各メーカーに配分されるかだ。当然、無制限とはいかないだろう。それでは、規制強化にならない。
今までは、正式輸出時に、(申請数に応じて)許可が下りていたが、それでも、簡単にはまとまった数の許可が下りなかった。それと同じ事が、国内販売にも適用されたら、一気に二胡は店頭から、姿を消してしまうだろう。
まぁそんな事には、すぐにはならないだろうが、しかし、中国という国は、やる時はスゴイ。一気に誰も反対できずやりおうせる。ここが怖い。それを各メーカーは心配している。例えは違うが、8〜9年前、都市で犬を飼う事が規制されたとき、いつの間にか街から犬の姿が消えてしまった。(確か、衛生の為という理由だったと思うが)
それからもう一つ、大きな問題は、許可証を取るのにかかる費用の高さだ。
安いタイプの二胡は、許可証の費用の方が、倍以上高く、これでは売値が今の数倍に跳ね上がってしまう。低所得の農民層は、買えなくなってしまう。かと言って、都市階層は、同じ費用分の値上がりなら、やはり、中級品を買うので、安いタイプの二胡はどちらからも見放されてしまうことになる。そこへ持ってきて、各メーカーに配分される許可証の数が、制限されれば、メーカーとしては当然高額商品を優先する。自然と安い製品が店頭に出回りづらくなっていく。メーカーとしては、どうしても、蛇皮に替る代替品の開発が急務になってくる。
来年からは、中国の楽器店の店頭も大きく様変わりするかもしれない。
ところで、肝心の日本への輸出への影響はどうだろうか?これも分からない。数が制限されれば、当然回ってきづらくなるだろうし、今まで以上に、高額商品ばかりが、あてがわれることになるのではないか?と思える。
まぁ、輸入する日本側としては、今までも同じ位輸入許可を取るのに費用がかかっていたし、その意味では、その替わりはないのだが(又、安いタイプを発注すれば、メーカーも作ってくれるだろうから。)しかし許可が、なかなか下りなければ、どうしても高級品を優先して輸入するしかなくなってくる。結局事情は同じだ。
つまり、来年から、中国でも日本でも、安いタイプの本皮二胡は、出回りにくくなってくる。だからと言って、今の内に安いタイプを買っておいた方が良いとは言えない。もう暫く、様子を眺めていた方が良いと思う。高いタイプはいつでも入ってくるだろうし、又、練習用から中級用なら、代替皮で十分通用するのだから。